2011年12月2日金曜日

公取委競争政策研究センター第28回セミナーでの講演について

この度、公取委競争政策研究センター(CPRC)第28回セミナーで講演することになりました。
ご興味がある方は是非いらしてください。12月5日が参加締切となっております。
<http://www.jftc.go.jp/cprc/seminar/28/notice.html>

【概要】
 近年,欧米では,大規模小売業者の合併等による買手パワーの高まりが問題視されており,我が国においても,欧米ほど小売市場の集中度は高くないものの,大規模小売業者の台頭により小規模小売店が減少する等,小売の市場構造は大きく変化している。
 買手パワーの増大によって懸念される問題点として,①従来から指摘されている大規模小売業者による納入業者に対する優越的地位の濫用の問題,②大規模小売業者の買手パワーによって生ずるその他の小売業者に与える第三者効果(例えば,買手パワーを通じて,大規模小売業者は納入業者から安値で商品を仕入れることが可能となる一方,その納入業者は当該低価格納入による損失分を補うため,その他の小売業者に対して納入価格を引き上げ,当該小売業者の仕入れコストが上昇するという問題),③買手パワーの増大の結果,中長期的な小売市場の寡占化が進むことによる消費者への影響の3点が挙げられる。
 本セミナーにおいては,経済学及び法学の観点から,これらの問題について理解を深めることにより,競争政策上の課題を明らかにする。

1.日時・会場
日時:平成23年12月9日(金)16時から18時
会場:東京都千代田区霞が関1-1-1 中央合同庁舎第6号館B棟公正取引委員会大会議室(庁舎11階)

2.テーマ等
(1)テーマ:「流通市場における買手パワーの競争への影響について」
(2)講師:小島 泰友准 教授(東京農業大学国際食料情報学部准教授)、渕川 和彦(大宮法科大学院大学非常勤講師)
(3)コメンテーター:大久保直樹 教授(CPRC主任研究員、学習院大学法学部教授)、高橋佳生 理事(財団法人流通経済研究所常務理事)
(4)司会・進行:小田切宏之 所長(CPRC所長、成城大学社会イノベーション学部教授)