2008年4月24日木曜日

公正取引委員会、JASRACに立ち入り

 日本音楽著作権協会(JASRAC)に公取委が立ち入りしたようです。着うた事件以来、公取委は、JASRACの動向に注意を向けているようですね。着うた事件以来、著作権のプールする行為が問題視されることとなりそうですが、レーベルモバイルと異なりJASRACの市場支配力は相当のものですから、私的独占(2条5項)の該当の余地もありそうです。
 この点、米国の音楽の著作権関係の事件として、BMI事件がありますが、著作権者と一括許諾契約を結ぶようであっても他の契約の選択肢を拒むことのないようにしていただきたいものです。

公正取引委員会、JASRACに立ち入り検査--著作権管理市場を独占の疑い
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20371984,00.htm?tag=nl
永井美智子(編集部)
2008/04/23 13:30
「公正取引委員会は4月23日、独占禁止法違反の疑いで日本音楽著作権協会(JASRAC)に立ち入り検査した。著作権管理市場への新規参入を妨げた疑いがもたれている。
 JASRACは放送局と著作権使用に関する包括利用許諾契約を結んでおり、NHKおよび地上波放送局に対して、放送事業収入の1.5%を使用料として徴収する代わりに、管理楽曲については自由に利用できるようにしている。公正取引委員会はこの点において、他の著作権管理団体の新規参入を妨げている疑いがあると判断した。
 今回の件についてJASRACでは『公正取引委員会の調査には全面的に協力する。また、結論を待って適正な対応をしていく』とコメントしている。」

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