音楽使用料の包括徴収に関して公正取引委員会は私的独占違反の排除措置命令を出していたが、公取委は当該排除措置命令を取り消す旨の審決案をJASRAQに送ったようです。公取委は、放送局が事業収入の1.5%を支払えばJASRAQの管理楽曲を使用できる「包括的利用許諾契約」が管理楽曲の放送比率に反映されていないため、新規事業者の参入を阻害するため、放送比率に応じた使用料の仕組みを作ることを求める排除措置を命じていた。JASRAQ側によると、新規業者が管理する歌手大塚愛さんの楽曲「恋愛写真」の場合、06年10月中に少なくとも515回、10月から12月までの3カ月間では少なくとも729回放送されていたようです。審決が確定すれば1994年のエレベータ保守業者の事件から18年ぶりに違反認定した事件を審判で無罪とすることになります。
2012年2月3日日本経済新聞朝刊34頁参照
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